雷(らい)神社の湯立て祭
- 場所:
茨城県 筑西市(旧下館市) 樋口
旧下館市の最北端で、最寄り駅は栃木県二宮町の久下田(くげた)、徒歩20分。
- 問合先:
- 0296-24-2111 下館市商工課
- 0296-24-0455 樋口雷神社
- 写真説明:
2000年4月5日の湯立て。湯につけたクマザサの葉を神職が振り回し、湯気が立ちこめる。この直後に託宣が始まる。
- 年中行事:
- 1月1日:元旦祭
- 4月第一日曜 10:00-15:30 [註]:例祭(湯立祭)
- 11月28日:秋祭
- 註:
もともと4月5日〜6日で湯立ては6日であったと思われるが、近年変更された。
- 紹介:
湯立て(湯の花)は、笹の枝を熱湯につけ参拝者にふりかける神事で、神事を行う行者(現在は神主)は神憑り状態になりながら来る一年の作柄などを占う。元禄年間から続く神事。
- 参考ページ:
- 2004年4月5日付朝日新聞茨城版
- 詳細レポート。大和村羽田神社の宮司が神官として実施。
- 茨城県庁のイベントガイド(2004年4月4日)
- 茨城新聞 2000年4月6日付けウェブページ
- 事後の詳細なレポート。
- 朝日新聞茨城版 http://www.asahi.com/ 2000年4月6日付けウェブページ
- 事後の詳細なレポート。
- 茨城新聞、2000年3月16日付けウェブページ
- 2000年4月5日に9年ぶりに復活。行事詳細のほか、復活の経緯など。
- 茨城県庁ウェブページ
- 「もの知りいばらき」に詳細情報があります。地図あり。(4月6日と記載)
- 参考文献:
- 資料:
- 湯立の次第:
- 湯がたぎった釜の前でお祓いの後、神人が湯につけたクマザサを振りかける所作を四方で行う。ついで、神社拝殿との間を3往復、再び釜の前でクマザサを激しく振り回した後、トランス状態で託宣に入る。聞き漏らすまいと、周囲の人々が詰め寄る。託宣自体は1分足らずで終わり、2000年の湯立の時は、神人はこの直後に失神。
- 託宣の音声:
- サウンド (u-law, 170KB)(2000年4月5日録音)
- 「七月は、15、18、大雷(たいらい)あり。八月は大風(おおかぜ)あり。九月は豊作と見ゆ。十月は吉神(きちじん)の月なり。信心をとるべし。」
- サウンド (u-law, 170KB)(2000年4月5日録音)
- 開催履歴:
- 2018年4月1日(日)
- (ウェブページ等で確認)
- 2006年4月2日(日)-15:50
- (14時過ぎに訪問)
- 100名ほどの参拝客で賑わっていた。カメラマン多し。露天2軒。
- 筑西市小栗の太々神楽奉納。
- 15:00より湯立て、実際には遅れて15:20頃から開始となった。10分ほど。
- ポスターあり。下館市観光協会後援、毎年4月第一日曜、と記載。
- 2005年4月3日(日)
- この年より、筑西市小栗の太々神楽が奉納されている。
- 2004年4月4日(日)10:00-16:00 雨天決行
- 2000年4月5日(水)10:00-16:00 雨天決行
- 10:00-11:00 開会、例祭(神事)
- 11:00-11:30 各界あいさつ(市観光協会長、神社庁真壁郡支部長)
- 11:30-12:30 太々神楽(大宝八幡宮の保存会による。「八幡」「春日」「山の神(餅まき)」)
- 13:10-14:10 太々神楽(「えびす」「手力男(岩戸開き)」「山の神(餅まき)」)
- 15:00-16:00 湯立祭
- 9年ぶりに復活ということで、TBSの他報道関係者が目立った。
- 露店14軒、人出は雨にも関わらずピークで100名を超える盛況。
- 1997年4月5日(土)
- (14時訪問。「祭典4月5日午前11時」との表示。
- 祭礼が一日だけになっており、湯立もどうやら行われていないらしい。
- 人の出入りが多少はあるが、露店もたたないささやかな祭りとなっている。
- 「茨城の神事」には露店の立ち並んだ盛大な祭り風景のカラー写真があるのだが。)
- 高橋メモ:
神人がトランス状態となって託宣を伝えるという神事は各地にあるが、県内では珍しいと思う。湯立ては盟神探湯(くがたち)に端を発するとも言われる古い神事で、江戸時代に里神楽の一種として伊勢神宮の御師により広められたという。ここに伝えられるものは古い形態をよく残しているのではないだろうか。
なお湯立て自体は私の知る範囲では、県内南部から房総半島方面には点在している。
まだまだあると思われる。
- 編集担当者:
高橋 takahashi@tradevents.org
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