一言主（ひとことぬし）神社の花火祭り

場所：

茨城県　常総市（旧水海道市）　大塚戸町　一言主神社

問合先：

• 0297-23-2111(水海道市役所商工課)，0297-27-0659(一言主神社)

写真説明：

１９９８年花火祭りのさんばそう。右上に小さく人形が見えるのですが、CASIO QV-10A では撮影不能。手の御幣を振り回しながら、空中を前後して行きます。

年中行事：

• ９月１３日：秋季大祭
  • 例大祭は13日。ただし花火祭を含む奉祝祭は近年は土曜に開催されている模様。

紹介：

露天が数百軒に及び、奉納花火も５００発。さらに大塚戸葛城流綱火が披露される。葛城流からくり綱火は３００年の歴史を持つが、戦後一時途絶えていたのを１９６９年に復活させたもの。県指定無形民俗文化財。綱火としては変化物が多いのが特徴。綱火に関しては、伊奈の高岡流，小張松下流も参照のこと。

開催履歴：

• 2023年9月16日(土)奉祝祭
• ２０１７年９月１６日（土）
  • 2017年9月13日(水)に例大祭。
  • 奉祝祭(花火祭り)は16日(土)。(公式ページにて確認)
• ２０１６年９月１７日（土）
  • １９時半に獅子舞、綱火は２０時半より。
• ２００３年９月１３日（土）
• ２００１年９月１３日
  • １９時半に獅子の繰り込み、拝殿で神楽 (19:40-20:20)
  • ２０時半ころより、協力者名の読み上げ（１００名くらい？）、保存会長挨拶
  • 口上、三番叟、大万灯（鳳凰）、「那須与一強弓取」。２１時半前に終了。
• ２０００年９月１３日
• １９９９年９月１３日
  • １９時半に獅子の繰り込み、拝殿で神楽
  • ２０時半ころよりゆるゆると三番叟がはじまり、大万灯（鳳凰）、安珍清姫。終わったのは２１時半頃。
  • 露店は２００くらいはあったと思うが、植木市と雑貨の店も多し。
• １９９８年９月１３日
  • ６時半〜１８時、水海道よりバス増発あり。
  • 昼より奉納花火（電光雷のみ？）を打ち上げ始める。
  • １９時半より神楽（獅子）の繰り込みと拝殿での舞
  • ２０時半より２２時までからくり綱火・大万灯
    • 綱火演目は、「豊年さんばそう」、「大万灯（ピカチュウ）」、「鯉の滝登り」
  • 露店２００軒ほどのほか、５０軒ほどの植木市も出て賑わった。
• １９９７年の行事次第（リビングの記事より）
  • 夕方より表参道で神楽ばやし
  • ２０時半より綱火
    • 「三番叟」、「大万燈（宇宙戦艦ヤマト）」、「安珍と清姫」
  • 人出は１０万人（リビング）。

資料：

• １９９８年
  • 花火祭りの喧噪と獅子神楽　サウンド (u-law,170KB)
  • 綱火前の口上冒頭　サウンド (u-law,260KB)（メモ参照）
  • 綱火の囃子　サウンド (u-law,170KB)
• １９９９年
  • 拝殿での獅子舞と大塚戸芸能保存会の囃子
  • 三番叟
    • 万灯は花火仕掛けのからかさのようなもので、最上部の鳳凰が浮き上がる
  • 清姫の蛇が鐘に巻き付く
    • 清姫から蛇に変化する場面は一瞬の見せ場である。

資料：

神楽とお囃子は大塚戸芸能保存会による。昭和４４年に結成。

楽器の構成は見た限りでは

• 大胴１，締太鼓２，大鼓２（バチで叩く），小鼓４，笛１，鉦１

神楽は最初に「葛城流ばかっぱやし」の演奏、ついで獅子舞で「四方固め」「御幣の舞」「鈴の舞」「喜の座（きのざ）」。綱火のお囃子は「三番叟」など。

資料：

綱火の口上は３００年の歴史があるというが、３分くらいに及ぶ長大なもので、聴く価値があります。１９９８年の口上は以下の通り。

 東西々々、さて、とーざい、
 さて、御免を蒙りまして、サイキにて（？）不敏な口上をもって、
 申し上げたーてまつりまする。
 各々御見物の御方さま、御機嫌よく御見通り遊ばされ、
 目出たく恐悦至極に存知たーてまつりまする。
 従いまして、大塚戸一言主神社、ならびに三峰神社へ、
 大塚戸一言主神社、ならびに三峰神社へ、
 大塚戸芸能保存会主催にて、煙火興業仕り候段、
 
 東西々々、さて、とーざい、
 さて、お目通りにいとおきまする、いとがらくりの芸談なり、
 大万灯にあるとおり、堂々御嵩山大滝、堂々御嵩山大滝、
 勇壮なり鯉の滝登り、勇壮なり鯉の滝登り、
 鯉飛躍すれども登り能わず、鯉飛躍すれども登り能わず、
 にわかに変化（へんげ）し大蛇となる、にわかに変化し大蛇となる、
 仕掛けましては候えども、何を申しましても綱先の事なれば、
 当たればひとしおの御慰み、はずれれば御笑いぐさ、
 悪しき所は数山々なれど、悪しきところは袖やたもとに隠し置き、
 良いところはおそばからかまえ（？）、良いということは御贔屓を、
 ひとえに乞い願い申し上げたーてまつりまする。
 
 東西々々、さて、とーざい、
 さて、ここもとしょたい（？）仕えまする狂言は、
 太々満作豊年三番（さんば）、太々満作豊年三番、
 取りそろえまして、御機嫌に入れますよう、
 まずはこのため、口上ぶり。

高橋メモ：

仕掛けが複雑なためか、綱火が始まるまでの待ち時間が結構長い。６時過ぎには場所取りをして待っている人もいるくらいなので、焦らずゆったりとかまえて鑑賞したい。

参考ページ：

• 水海道市
  • 「水都探訪（観光案内ページ）」に詳細情報があります。是非参照のこと。
• 茨城県庁
  • 「もの知りいばらき」に情報があります。地図あり。
• つくばＰＩＡＺＺＡ（１９９９年９月１３日）
• 読売茨城広告社（１９９９年日程情報）
• お祭りワッショイ！
• ISHI-NET
• 水海道市商工会
• つくばＰＩＡＺＺＡ（１９９８年９月１３日）
• つくばＰＩＡＺＺＡ（参照月日１９９６年７月）

参考文献：

• 一言主神社由来（パンフレット）
• 茨城の人形芝居
  • 江戸から明治にかけての出し物一覧など、興味深いものです。
• 横島広一：大塚戸の花火祭，島田尚：大塚戸の花火祭　（「茨城の民俗」１６号）．
  • あやつり技術まで含めた詳しい記述があるそうですが、高橋未見。
• 常陽ウィークリー,9/8,2000.（染谷工務店広告に大祭日程）
• プレステン,8/15,1998.（9/13秋例大祭）
• 茨城県観光協会，いばらきイベントガイド，１９９６秋季号（１９９６年土浦駅観光案内にて入手）
• プレステン,8/17,1996, 8/16,1997.（秋季例大祭）
• 常陽藝文,１９９６年９月号.
• ’９５るるぶ茨城
• 常陽リビング,8/16,1994, 9/27,1997.（葛城流綱火）
• ささ日本百名祭へ−関東版−（葛城流綱火）
• 祭礼行事・茨城県 （葛城流綱火）
• 茨城の神事（葛城流綱火）
• 茨城の民俗芸能
• Illustrated Festivals of Japan
• 茨城県の歴史散歩
• 茨城県の歴史
• 茨城２４２社寺ご利益ガイド

編集担当者：

高橋 takahashi@tradevents.org

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