田倉の三匹獅子

場所：

茨城県　つくば市（旧豊里町）　田倉

年中行事：

• 旧6月14日：田倉の三匹獅子[註]

註：2021年の保存会のお話によると、奉納はもともと定例では行われておらず、雨ごいや鳥居のくぐり初めなど限られた時に限られたとのことである。

紹介：

三匹獅子は群馬・埼玉を中心に広く分布するが、茨城では田倉のほか２０程が残る。田倉での曲目は、「岡崎」、「雌獅子の舞」、「子獅子の舞」、「雄獅子の舞」、「三匹の舞」、「梵天とり」、「岡崎」。長男にのみ伝えられている。「豊里の歴史」によると、舞自体は２０分で終わる。

参考文献：

• 河野弘：「いばらきの三匹獅子舞」，常総の歴史第６巻，崙書房，１９９０．
• Guide of Tsukuba(1988)
• 茨城の民俗芸能
• 豊里の歴史

開催履歴：

• 2022年10月10日(月・祝)：吉沼の八幡神社の例祭にて披露された。
• 下記以降、イベント等で出舞する機会を時折設けている。
• 2021年3月28日(日)11:00-
  • 疫病退散ということで、36年ぶりに田倉八幡にて舞が奉納された。獅子3頭、笛のほか、入場・退場時には梵天と錫杖2名が先導。地元の方など100名ほどが参集。
  • なおこれに先立って、10時より吉沼八幡にて神事が行われた。
• 2018年7月29日(日)
  • (三匹獅子は出ないが、祇園祭礼が行われる模様。)

高橋メモ：

市内で唯一の県指定無形民俗文化財だが（1997年現在）、出張披露の類は一切ない。市内に残される主な民俗芸能の中ではもっとも鑑賞の機会が少ないものだと思う。

2000年7月15日に地元の方に伺った限りでは、地元でも見る機会は失われつつあるらしい。

2021年3月にメンバーに大幅な若返りがあり、36年ぶりの披露となった。なお以前からの保存会関係者による支援もあったとのこと。

編集担当者：

高橋 takahashi@tradevents.org

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