矢田部大鷲神社の祭礼

場所：

茨城県　神栖市（旧鹿島郡波崎町）　矢田部　大鷲（おおとり）神社

写真説明：

１９９９年１１月２３日、当屋の家にて御輿が揉まれる。手前に囃子の太鼓。

年中行事：

• １１月２３日 6:00, 13:00-18:00 ：大鷲神社祭礼

紹介：

３００年の歴史がある祭礼で、佐竹氏転封の際に残った遺臣１８軒が中心となって、執り行われている。古式をよく残す祭礼である。上中町（うえなかまち）、東海（とうかい）、中前宿（なかまえじゅく）の３部落が毎年交代で当屋を出す。早朝神社で神事、午後より囃子を供奉して御輿出御、当屋で本祭、次年度の当屋へ回って当屋渡し、その後還御となる。囃子は銚子系。大鷲神社は八幡神社と合祀。御輿は６００キロはありそうな大きなもの。

開催履歴：

• ２００１年１１月２３日 １４時頃より
  • 当番は上中町（公民館は郵便局のそば）。
  • 集落の道が整備されたのか、神輿のかつぎ棒は井の字に変更されていた。
• １９９９年１１月２３日 13:30-18:00
  • 神社での神事は 6:00 に行われたらしい。
  • 13:30 に谷田部寺の裏より鳴り物が出発、御輿を迎えに神社へ。
  • 御輿は上中町の当屋へ。
  • 当屋にて本祭のあと、東海の次年度当屋へ。
  • 次年度当屋にて引き渡しのあと、神社へ還御。
  • 鳴り物は東海の矢田部寺裏公民館へ戻る。
  • 露店は神社前に１０軒。

参考ページ：

• ｋａｍｅのページ （日程情報）
• 波崎町 http://www.net-ibaraki.ne.jp/hasaki/ （写真入りで紹介）

参考文献：

• （参考文献整理中）

資料：

• 「さんぎり」 (RealAudio, 90KB)
• 「大和」 (RealAudio, 140KB)
• 「開花」 (RealAudio, 130KB)
• 「島津」 (RealAudio, 170KB)
• 「はやばか」 (RealAudio, 110KB)
• 「揉み太鼓」 (RealAudio, 130KB)
• 「揉み太鼓」 (RealAudio, 110KB)
• 「送り太鼓」 (RealAudio, 120KB)
• 神事で唄われる唄 (RealAudio, 60KB)

高橋メモ：

明らかに銚子方面と同系統の囃子だが、曲目構成はシンプルである。囃子の曲目は、鳴り物が公民館を出発するときに「さんぎり」、御輿の道中では「送り太鼓」、御輿が神社や当屋で揉む時は「揉み太鼓」、神社や当屋、道中の要所々々で「はやばか」、公民館との往復や道中の数カ所で、「大和」「開花」「島津」。だいたいこれぐらいらしい。

資料：

日本放送協会編の「日本民謡大観（昭和１９年）」によると、「五人囃子」という芸能が大鳥神社の祭礼に出ていたという。

• 通り物：
  • 金丹、矢車、猫ぢゃ、さまよ（浄観節）、大和、開花、あづま、権現、石山、道中、大和返し、乱獅子、馬鹿囃子、のろ馬鹿、東京馬鹿
• 段物：
  • 花三番、西国、美事、猿囃子、昇殿、渡り、渡り帰り、松囃子、五色、小桜、津島つぐし
• 獅子舞の囃子：
  • 下り葉、眠り獅子、鎌倉、岡崎、昇殿、宮昇殿

高橋メモ：

上記獅子舞の曲目は、鹿島新田神楽との関連を感じさせる。波崎町内には益田神社にも獅子舞がある。

高橋メモ：

獅子舞はできる人がなくなりだいぶ以前に廃れている（２００１年９月１日確認）。

編集担当者：

高橋 takahashi@tradevents.org

カテゴリー

[カテゴリ:伝統行事][カテゴリ:神栖市]