根小屋のじゃかもこじゃん

場所：

茨城県　石岡市（旧新治郡八郷町）　根小屋（ねごや）　七代（しちだい）天神社

八郷町南部の富士山（ふじやま）東麓に片野の集落があるが、そこから恋瀬川を挟んだ向かいの高台、片野城跡のあたりに、神社がある。

写真説明：

１９９７年１１月３日のじゃかもこじゃんより、田耕の舞にて、耕作に疲れた狐二匹がキセルをふかしているところ。観客が舞台にのり出して見物している。

年中行事：

• １１月３日 12:00-14:30：根小屋七代天神社代々神楽（十二座神楽）

紹介：

八郷町内には３つの十二座神楽が残されていて、これはその一つ。４００年以上の歴史を持つ。十二座のうちでも、狐、恵比寿とおかめ、鬼、の三座が人気。十二座とも保存されているが、現在ではその内から７〜８を選んで演じている。同町内の柿岡のじゃかもこじゃんも参照のこと。なお内容的にはむしろ石岡市染谷の十二座神楽と非常に似ている。町指定無形民俗文化財。

資料：

サウンド (各 u-law,170KB、１９９７年録音)：

• 「平神楽（ひらかぐら）」（槍の舞）
• 「じゃかもこじゃん」（田耕の舞）
• 「餅まき」（餅まきの舞）

他に「らんじゅ」「たいつり」などの曲がある

資料：

十二座の内訳は以下の通り。

• 「巫女の舞」　　　少女二名
• 第一座　　「槍の舞」　　　　猿田彦命
• 第二座　　「長刀の舞」　　　右大臣
• 第三座　　「剣の舞」　　　　左大臣
• 第四座　　「豆撒きの舞」　　思金命
• 第五座　　「神酒の舞」
• 第六座　　「田耕（たうない）の舞」狐（二名）
• 第七座　　「種まきの舞」　　翁
• 第八座　　「鬼追い出しの舞」矢大臣
• 第九座　　「餅まきの舞」　　赤鬼と青鬼
• 第十座　　「鯛つりの舞」　　恵比寿とおかめ
• 第十一座　「岩剥し（いわひがし）の舞」手力男命　天鈿女命　天照大神
• 第十二座　「鞨鼓の舞」

参考ページ：

• 八郷町（１１月３日正午から、と記載）

参考文献：

• 尾形充洸：「根小屋のジャカモコ・ジャン−七代天神社、十二座神楽の映像記録」，八郷町民文化誌「ゆう」，７号，pp.70-76，１９９８．
  • １９９６年に記録映画を作った時の記録。行事自体にも詳しく写真も多い。
• 茨城の民俗芸能
• 現地にあった看板（平成４年製作）
• 八郷の文化財

開催履歴：

• 2021年11月3日：
  • 11時過ぎより神事のみを行い、御神楽の鳴り物を入れたという。太々神楽は中止（例年は神事と巫女舞を行い昼休憩をはさんで午後に太々神楽）。
  • (現地神社にてお話を伺った)
• 2002年11月3日12時〜14時半の演目は以下の通り。
  • 巫女の舞、槍の舞、長刀の舞、剣の舞、田耕の舞、餅撒きの舞
• 1997年11月3日12時〜14時半の演目は以下の通り。
  • 巫女の舞、槍の舞、長刀の舞、剣の舞、田耕の舞、種まきの舞、餅まきの舞
• 1996年11月3日
  • 記録映画作りのために、十二座全てが演じられたらしい。

高橋メモ：

地元の方の話では、人手不足はあるものの開催日程に変更はないとのこと。

編集担当者：

高橋 takahashi@tradevents.org

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